神社について 井戸水


井戸水

この神社の境内にある井戸は、「薬水の井戸」と云って古くからあり、現在は、境内本殿より東側の由緒書き掲示板の下に位置します。伝えによると、『京都の伏見稲荷大社の稲荷山に御鎮座の薬力明神の託宣により < 神の道を信じ勤め、その病気の平癒を心に三度祈念し、神の道の薬として飲みほせば薬力明神の力により病気立ち所に快癒す > と伝えられています。』勿論、神水をいただけば薬もいらぬ、医者も不要といったような迷信化した考えは正しくありません。一般的な「お水をいただく」という信仰も、心身の罪穢れを祓い除き、神のミタマノフユを蒙る為に、清い神聖な神水をいただき、神の霊感を仰いで病からも災いからも免れようとするものです。このように「薬水の井戸の伝え」「お水取り」は、罪穢れを清める祓いであり、神に供えたものをいただいて霊威にあやかる信仰と解すべきでありましょう。

■薬水の井戸水

この井戸水は、昔、この処を通る大山街道道筋には、赤坂一ツ木村(現在の赤坂豊川稲荷付近)より池尻村までは適当な良質の飲用水がなく、その当時より農民は勿論のこと、往来の人が皆頼りにしたと伝わっています。又「涸れずの井戸」とも云われて、いかなる渇水時にも、この井戸水は涸れることがありませんでした。大正年間に大変な渇水の年があり、この付近の井戸はみな涸れてしまったのに、神社の井戸だけは豊富に水が湧いていたと伝えられています。

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